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  • 「正解を選ぶ」より、「選んだものを正解にする」|20代で知っておきたい意思決定の考え方

    人生には、決めなければならないことが多い。

    進学、就職、転職、恋愛、結婚、住む場所、お金の使い方。

    なんなら、明確に「決める」というステップを踏まず、なんとなく決まっていることも多い。

    振り返ってみると、僕自身も人生における選択で「本当にこれでよかったのかな」と考えたことは何度もある。

    できれば失敗したくない。

    後悔もしたくない。

    だから情報を集め、人に聞き、比較して、なるべく「正解」に近いものを選ぼうとする。

    もちろん、考えることは大切だ。

    でも最近、人生の選択について考える中で、一つ思うことがある。

    大事なのは「正解を選ぶこと」ではなく、「選んだものを正解にしていくこと」なんじゃないか。

    この記事では、そんな「意思決定」について考えてみたい。


    生の選択肢には答えはない

    学校のテストなら、正解がある。

    AかBか。

    ○か×か。

    答え合わせをすれば、自分の選択が正しかったのか分かる。

    でも人生は違う。

    たとえば転職を考えたとする。

    今の会社に残った未来と、転職した未来。

    僕たちは、この2つを同時に経験することができない。

    転職した瞬間、「今の会社に残っていた自分」の未来を見ることはできなくなる。

    だから本当の意味で、

    「転職して正解だった」

    「残った方が正解だった」

    と比較することはできない。

    人生の選択は、あとから答え合わせをすることができない。

    それなのに僕たちは、存在するかも分からない「唯一の正解」を探そうとしてしまう。


    良い選択=良い結果になるとは限らない

    さらに難しいのは、選択の良し悪しと、結果の良し悪しは必ずしも一致しないということだ。

    十分に情報を集め、よく考えて転職したとしても、入社後に上司が変わるかもしれない。

    会社の業績が悪化するかもしれない。

    自分自身の価値観が変わることもある。

    選択した時点では分からないことが、未来にはいくらでも存在する。

    だから、

    結果が悪かった=選択が間違っていた

    とは限らない。

    逆に、ほとんど考えずに決めたことが、たまたま良い結果につながることもある。

    つまり、

    結果が良かった=良い意思決定だった

    とも限らない。

    ここを混同すると、人生の意思決定はかなり苦しくなる。

    「あのとき違う選択をしていれば」

    と、答えのない問題をずっと考え続けることになるからだ。


    「正解を選ばなければ」と思うほど苦しい

    正解を探すこと自体は悪くない。

    問題は、正解が見つかるまで決められなくなることだ。

    もう少し情報を集めた方がいいかもしれない。

    もっと詳しい人に聞いた方がいいかもしれない。

    まだ知らない選択肢があるかもしれない。

    そう考え始めると、いつまで経っても決められない。

    しかも今は、調べればいくらでも情報が出てくる。

    転職先を調べれば口コミがある。

    商品を買おうとすれば比較記事がある。

    SNSを開けば、自分とは違う選択をした人の人生がいくらでも流れてくる。

    情報が増えれば増えるほど、僕たちは賢く選べるようになった。

    一方で、

    「もっと良い選択肢があるんじゃないか」

    と迷い続けることも増えたように思う。

    どれだけ調べても、未来の不確実性をゼロにすることはできない。

    だから、どこかで決めなければならない。


    意思決定で大切なのは「選択前」だけではない

    一般的に、意思決定というと「何を選ぶか」に注目する。

    A社とB社、どちらに転職するか。

    買うか、買わないか。

    挑戦するか、しないか。

    もちろん、選ぶ前に考えることは重要だ。

    でも僕は、選んだ後の方がもっと重要なんじゃないかと思っている。

    たとえば会社を選ぶ。

    どれだけ評判の良い会社に入ったとしても、

    何も学ばず、

    人との関係も作らず、

    与えられた仕事だけをして過ごしたら、

    その選択から得られるものは限られる。

    一方で、最初は理想通りではない環境だったとしても、

    そこで学べるものを探し、

    人とのつながりを作り、

    経験を積み、

    次の選択につなげることができれば、

    その数年間には大きな意味が生まれる。

    つまり、選択した瞬間にその選択の価値が確定するわけではない。

    選択の価値は、その後の自分の行動によって変わる。


    「間違えたらどうしよう」ではなく、「どう正解にするか」

    この考え方を持つようになってから、意思決定に対する見方が少し変わった。

    以前なら、

    「この選択は正しいのか?」

    と考えていたところを、

    「この選択をしたあと、どうすれば良い選択にできるか?」

    と考える。

    似ているようで、かなり違う。

    前者は、未来を当てようとしている。

    後者は、未来を自分で作ろうとしている。

    未来を完璧に予測することはできない。

    でも、選んだ後にどう行動するかは、自分で変えられる。

    だから僕は、

    「正解を当てる」よりも、「正解に近づける」方に力を使いたい。

    そう思っている。


    それでも、選ぶ前に考えることは必要

    もちろん、

    「どうせ後から正解にすればいいんだから、何も考えずに決めればいい」

    という話ではない。

    選ぶ前には、ちゃんと考える。

    ただし、永遠に考え続けない。

    僕が意思決定するときに大切だと思っているのは、大きく3つある。

    ①自分は何を大事にしたいのか

    まず必要なのは、自分なりの判断基準だ。

    年収なのか。

    成長なのか。

    自由な時間なのか。

    家族なのか。

    安定なのか。

    挑戦なのか。

    人によって、大切にしたいものは違う。

    だから、他人にとっての「良い選択」が、自分にとっても良いとは限らない。

    世間の正解を探す前に、

    「自分は何を大切にしたいのか」

    を考える必要がある。

    ②取り返しがつく選択なのか

    すべての意思決定を、人生を左右する重大な決断として扱う必要もない。

    やってみて、違ったら戻せるものも多い。

    買ってみる。

    行ってみる。

    始めてみる。

    話してみる。

    転職ですら、一生そこにいなければならないわけではない。

    取り返しのつく選択なら、必要以上に悩むよりも、やってみた方が早いこともある。

    一方で、取り返しにくい選択なら、その分しっかり考える。

    意思決定の重さによって、考える時間も変える。

    これは結構大切だと思う。

    ③最後は自分で決めたと言えるか

    人の意見を聞くことは大切だ。

    経験者の話も、専門家の知識も参考になる。

    でも、最後に決めるのは自分だ。

    「親に言われたから」

    「会社に言われたから」

    「みんなそうしているから」

    だけで決めてしまうと、うまくいかなかったときに誰かのせいにしたくなる。

    だから最後は、

    「自分で考えて、自分で決めた」

    と言える状態にしておきたい。

    完璧な確信なんてなくてもいい。

    自分なりに考えて決めたなら、その選択には向き合える。


    過去の選択は変えられない。でも、意味は変えられる

    過去を振り返ると、

    「あっちを選んでいれば」

    と思うことは誰にでもあると思う。

    僕にもある。

    でも、今の自分は、選択した当時の自分より多くのことを知っている。

    経験も増えている。

    結果も知っている。

    その状態で、

    「あのとき、こうすればよかった」

    と過去の自分を評価するのは、少し不公平だと思う。

    あのときの自分は、あのとき持っていた情報の中で決めている。

    だから過去の選択について、

    「正解だったか」

    「間違っていたか」

    だけを考えるよりも、

    「この経験を、これからどう使うか」

    を考えた方がいい。

    失敗した経験も、

    遠回りした時間も、

    うまくいかなかった人間関係も、

    そこから何を得るかによって意味は変わる。

    過去そのものは変えられない。

    でも、

    過去の意味は、今からでも変えることができる。


    人生は、一回の大きな選択では決まらない

    何か大きな決断をするとき、

    「ここで人生が決まる」

    と思ってしまうことがある。

    でも実際には、人生は一つの選択だけで作られているわけではない。

    一つ選んで、

    進んで、

    また選んで、

    違ったら修正して、

    また進む。

    その繰り返しだ。

    選択の先には次の選択があり、その先にはまた選択がある。

    人生は無限の選択の繰り返しだ。

    だから、一回の選択に必要以上に怯える必要はないと思う。

    大切なのは、

    その時点の自分なりに考えて選ぶこと。

    そして、

    選んだ後も考え続けること。


    「正解を選ぶ」より、「選んだものを正解にする」

    未来は分からない。

    どれだけ考えても、すべてを予測することはできない。

    だから僕は、

    「絶対に間違えない選択をする」

    ことを目指すより、

    「自分で選んだものを、自分の行動で正解に近づけていく」

    という生き方をしたい。

    もちろん、途中で「これは違った」と思うこともある。

    そのときは選び直せばいい。

    選び直すことだって、一つの意思決定だ。

    人生は、選択の連続だ。

    だから、

    「正解を選べたか」ではなく、「選んだものを正解にできているか」

    を問い続けたい。


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